病気の種類で、訪問診療ができる、できないの判断はしません。
通院が難しい、家で過ごしたいと考えておられたら、まずは相談してください。
難しい状況でも、ほかの医療機関、訪問看護ステーション、介護施設などと連携して、いい方法を探しましょう。
ガンに患い、通院がつらい、痛みがつらい、などいろいろな場合があります。
最期まで家で過ごしたい。入院も考えているが、出来るなら、家で過ごしたい。
ホスピスや施設に入る予定だけど、もう少し先になりそうで、それまでの間が心配。
病院に通院は続けたいけど、何か急なことがあったときが心配。そのときに、往診してもらいたい。
病院に通院は続けながらも、体調管理や、薬の調整など定期的に診てもらいたい。
血液検査なども家で受けたい。
いろいろなお考えがあるでしょう。きっといい方法があります。
・中心静脈栄養、胃瘻、経鼻胃管(鼻からの栄養チューブ)などの栄養管理
・食事が難しくなった、脱水になったときなどの点滴
・モルヒネ、麻薬などでの痛みの緩和
・家に酸素吸入の準備をします(在宅酸素療法)
・床ずれ(褥瘡)の治療
・腹水を抜くこと
医療が発達して、家でも、いろいろなことが出来ます。
分からないことがあれば相談してください。きっといい方法があります。
どちらも、医師があなたの家などに来て、診療することは同じです。
訪問診療は、定期的に、お家などに訪問して診療をすることです。
1週間ないし2週間に1回、定期的に訪問して、診察、薬の処方などをします。
同時に、近隣の医療機関や、ケアマネージャーさん、訪問看護ステーションなどと連携をとって、よりいい環境を整えていきます。
当院では、24時間、いつでも連絡がつく体制をとって、緊急時の対応をします。
往診は、臨時の場合の、手段と考えてください。
たとえば、急にしんどくなった、高熱がでた、めまいで動けない、下痢や熱中症で脱水になった、足腰が痛くて動けない、などで、困ったときに、要請によって、医師が駆けつけることです。